01三つの指定
天然記念物、ラムサール条約、国立公園。
釧路湿原は、日本でいちばん大きな湿原です。北海道開発局のページは、その守られ方を、三つの年で説明しています。
1967 年、湿原そのものが、国の天然記念物になりました。1980 年には、水鳥のすむ湿地を守る国際的な取り決め(ラムサール条約)に、日本で最初に登録されます。そして 1987 年、国立公園になりました。
同じページは、こう続けます。人が入ることが厳しく制限されているので、北海道でいちばん北海道らしい景色が保たれている、と。ヨシやスゲの湿原、ハンノキの林、曲がりくねった川、湖や沼があり、タンチョウ、イトウ、キタサンショウウオなどがすんでいます。
02広さと持ち主
国立公園の 3 分の 1 は、個人や会社の土地。
国立公園の広さは 28,788 ヘクタールです。環境省のページに、その内わけが載っています。
| 持ち主 | 面積(ヘクタール) | 割合 |
|---|---|---|
| 国の土地 | 15,338 | 53.3% |
| 道や市町村の土地 | 3,458 | 12.0% |
| 個人や会社の土地 | 9,992 | 34.7% |
| 合計 | 28,788 | 100% |
国立公園と聞くと、すべて国の土地のように思えますが、そうではありません。国の土地は 53.3% で、個人や会社の土地が 34.7% あります。日本の国立公園は、持ち主が誰であっても、区域を決めて、その中でしてよいことを決める仕組みです。
03守り方の濃さ
いちばん厳しく守る区分が、2 割あまり。
公園の中は、守り方の強さでいくつかに分けられています。
| 区分 | 面積(ヘクタール) | 割合 |
|---|---|---|
| 特別保護地区いちばん厳しく守る区分 | 6,490 | 22.5% |
| 第 1 種特別地域 | 2,321 | 8.1% |
| 第 2 種特別地域 | 7,663 | 26.6% |
| 第 3 種特別地域 | 3,303 | 11.5% |
| 普通地域特別地域のまわりの区分 | 9,011 | 31.3% |
| 合計 | 28,788 | 100% |
いちばん厳しく守る「特別保護地区」は 6,490 ヘクタールで、公園の 22.5% です。このほか、車やスノーモービルなどで乗り入れることを止めている区域が、1990 年 12 月から 9,714 ヘクタールあります。
湿原は、商売や暮らしとも無縁ではありません。地震と津波の読みものに書いたとおり、国の機関は、釧路湿原のあたりは地盤がやや軟らかく、地震のときに揺れが大きくなる可能性があるとしています。むかしの津波の跡が見つかるのも、こうした湿った土の中です。
- 釧路湿原は、1967 年に天然記念物、1980 年にラムサール条約の登録湿地、1987 年に国立公園になった。
- ラムサール条約への登録は、日本で最初。
- 国立公園の広さは 28,788 ヘクタール。そのうち 34.7% は個人や会社の土地。
- いちばん厳しく守る区分は、公園の 22.5%。
出どころ:国土交通省 北海道開発局のページ「釧路湿原国立公園」、環境省のページ「釧路湿原国立公園 公園区域の基礎情報」。このページの最終更新:2026 年 10 月 14 日。