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春採湖は、街の中にある天然記念物。

釧路市の中心から 2 キロ。海とつながる小さな湖に、130 種あまりの鳥が来ます。釧路市が公開しているページで、春採湖を読みます。

01場所

市の中心から 2 キロ。街の中の湖。

春採湖(はるとりこ)は、釧路市の街の中にあります。市の中心から東へ約 2 キロメートル。まわりは 4.7 キロメートル、広さは 0.36 平方キロメートルで、南西から北東へのびる細長い形をしています。

釧路市のページによると、春採湖は、むかし海だった所が切り離されてできた湖です。いまも、春採川という短い川で太平洋とつながっていて、真水と海の水が混じっています。

湖のまわりは、広さ 68.6 ヘクタールの春採公園になっています。湖を一周する 4.7 キロメートルの道があり、走る人や歩く人が使っています。湖を見おろす高台には、釧路市立博物館があります。

02ヒブナ

1937 年から、国の天然記念物。

春採湖は、ヒブナというフナのすむ場所として、1937 年(昭和 12 年)12 月 21 日に、国の天然記念物に指定されました。指定されているのは魚そのものではなく、「春採湖ヒブナ生息地」という、すんでいる場所のほうです。指定から 89 年になります。

湖には、ヒブナのほかに、イトヨやイバラトミヨといったトゲウオの仲間もいます。真水と海の水が混じる所にすむ生きものがいるのが、この湖の特徴です。

03生きもの

鳥は 130 種あまり、植物は 400 種ほど。

釧路市のページは、春採湖に来る鳥を 130 種以上、湖のほとりで見られる植物を 400 種ぐらい、と書いています。街の中の湖で、一年を通してこれだけの動物や植物が見られるのは貴重だ、とも書いています。

理由は、まわりの環境がいくつも重なっているからです。すぐ近くに海があり、湖のほとりは雑木林と草やぶ、岸はヨシの原。海の鳥、山や野の鳥、湖や沼の鳥を、一か所で見ることができます。

マガモ、オオバン、カイツブリなどの水鳥は、ここでひなを育てます。春と秋の渡りの時期には、キンクロハジロやスズガモが立ち寄ります。

太平洋に面した斜面には、木の高さを刈りそろえたように見える林があります。海からの風がじかに当たるために、ミズナラやカラマツがこういう形に育ったものです。

花は、春のフクジュソウとフキノトウから始まります。夏はハマナス、エゾゼンテイカ、ヒオウギアヤメ。お盆を過ぎると、オミナエシやサワギキョウが咲きはじめます。この土地の季節の進み方は、気象の数字の読みものに書きました。

04守る

むかしの人の跡と、いまの調べ。

春採公園の中には、国が史跡に指定している場所が二つあります。大むかしの竪穴の住まいの跡が並ぶ「春採台地竪穴群」と、アイヌの人たちの砦の跡とされる「ハルトルチャランケチャシ跡」です。湖のまわりに、ずっとむかしから人が暮らしていたことが分かります。

公園は、2000 年 10 月から、北海道の鳥獣保護区にもなっています。

湖の水をきれいにし、自然を守るための調べは、1985 年 5 月にできた「春採湖調査会」が続けています。自然科学のいろいろな分野の研究者が集まった会で、釧路市の取り組みに助言をしています。

ここまでで言えること
  • 春採湖は釧路市の街の中にある。まわり 4.7 キロメートル、広さ 0.36 平方キロメートル。
  • むかし海だった所が切り離されてできた湖で、いまも川で太平洋とつながり、真水と海の水が混じっている。
  • 1937 年、「春採湖ヒブナ生息地」として国の天然記念物になった。
  • 鳥は 130 種以上、植物は 400 種ほど。
  • 公園の中に、国の史跡が二つある。

出どころ:釧路市のページ「春採湖調査会について」「春採公園概要」「春採公園」。ヒブナがどんな魚か、数がどう移り変わってきたかは、これらのページに書かれていないので、ここでは書いていません。このページの最終更新:2026 年 10 月 14 日。