山岸ラボYamagishi Lab

トップ / 町の数字 / 減った商売

この 5 年で、減った商売。

2016 年と 2021 年の国の調査を比べると、釧路地方の事業所は、少なくとも 298 減っていました。どの商売が減ったか。

01全体

釧路地方の事業所は、5 年で少なくとも 298 減った。

国は、5 年ごとに、すべての事業所を調べています(経済センサス‐活動調査)。2016 年と 2021 年の結果を、町ごとに並べました。

市町村2016 年(民営だけ)2021 年(全部)差割合
釧路市8,2607,914−346−4.2%
釧路町996994−2−0.2%
厚岸町528518−10−1.9%
鶴居村110134(比べられない)
白糠町405389−16−4.0%
釧路地方(8 つの市町村)11,42411,126−298−2.6%

2016 年の数は、民間の事業所だけです。2021 年の数は、国や市町村の事業所も入った数です(同じ業種の分類だけを足しています)。そのうえ、2021 年は、調べる名簿が広がっています。つまり、2021 年の数は、2016 年と同じ数え方をした場合より、多めに出ています。

それでも、釧路市・釧路町・厚岸町・白糠町では、2021 年のほうが少なくなっています。釧路地方の合計でも、少なくなっています。民間の事業所は、少なくともこの差だけ減った、と言えます。

鶴居村は、2021 年のほうが多くなっています。ただ、これは数え方が広がったせいかもしれないので、増えたとは言えません。表では「比べられない」としました。

02業種ごと

軒数の減りが大きかった商売。

釧路地方の 8 つの市町村を合わせて、2021 年の数が 2016 年より少なかった業種を、減った軒数の多い順に 20 並べました。

業種2016 年2021 年差割合
貸家業,貸間業659540−119−18.1%
バー,キャバレー,ナイトクラブ389316−73−18.8%
酒場,ビヤホール348291−57−16.4%
他に分類されない小売業237194−43−18.1%
理容業292264−28−9.6%
機械器具小売業(自動車,自転車を除く)10276−26−25.5%
婦人・子供服小売業126104−22−17.5%
食堂,レストラン(専門料理店を除く)152132−20−13.2%
その他の飲食料品小売業276257−19−6.9%
美容業403385−18−4.5%
菓子・パン小売業135119−16−11.9%
書籍・文房具小売業8367−16−19.3%
医薬品・化粧品等卸売業6247−15−24.2%
電気機械器具卸売業4733−14−29.8%
鮮魚小売業5541−14−25.5%
燃料小売業176162−14−8.0%
木造建築工事業9683−13−13.5%
酒小売業4128−13−31.7%
歯科診療所119106−13−10.9%
療術業114101−13−11.4%

割合で見ると、次のとおりです。もとの数が少ない業種は、少し動いただけで割合が大きくなるので、2016 年に 30 軒以上あった業種だけを並べています。

業種(2016 年に 30 軒以上あったもの)2016 年2021 年差割合
酒小売業4128−13−31.7%
呉服・服地・寝具小売業3021−9−30.0%
男子服小売業4028−12−30.0%
電気機械器具卸売業4733−14−29.8%
機械器具小売業(自動車,自転車を除く)10276−26−25.5%
鮮魚小売業5541−14−25.5%
医薬品・化粧品等卸売業6247−15−24.2%
写真機・時計・眼鏡小売業3225−7−21.9%
写真業3830−8−21.1%
公認会計士事務所,税理士事務所3024−6−20.0%
書籍・文房具小売業8367−16−19.3%
下宿業4234−8−19.0%

03「増えた」を書かない理由

増えた商売は、この二つの表からは言えません。

2021 年の数のほうが多い業種も、あります。けれど、それを「増えた」とは書きません。理由は二つです。

  • 数える範囲が違う。2016 年の表は、民間の事業所だけ。2021 年の表は、国や市町村の事業所も入っています。学校、保育所、病院、役場のように、役所が営むものが多い業種は、それだけで数が増えて見えます。
  • 名簿が広がった。国の「利用上の注意」には、2021 年の調査では、国税庁の法人番号の情報を使って、外から見ただけでは分かりにくい事業所を名簿に加えた、とあります。そのため「従来の活動調査よりも幅広に事業所を捉えており、単純に比較ができない」と書かれています。

どちらも、2021 年の数を多くする向きに働きます。だから、「減った」は確かに言えますが、「増えた」は、本当に増えたのか、数え方のせいなのか、見分けられません。見分けられないことは、書きません。

04商売から見ると

同じ商売の店が減るとき。

ここからは、私の考えです。

同じ商売の店が町から減ると、残った店には、これまで別の店に通っていた人が、新しく探して来ます。その人たちは、店の名前を知りません。「町の名前」と「商売の名前」で、地図や検索を開きます。

ですから、店の数が減っている商売ほど、名前を知らない人に見つけてもらうことの値打ちが上がります。まず、地図の登録で、場所と時間と電話が正しく出るようにする。それが、いちばん安く、いちばん先に効きます。

ご自分の商売が、町にいま何軒あるかは、早見で見られます。

資料:総務省・経済産業省「平成 28 年経済センサス‐活動調査」第 9 表(民営事業所数)、「令和 3 年経済センサス‐活動調査」第 9-1A 表(全事業所数)、同「統計表利用上の注意」。調べた日は、2016 年 6 月 1 日と 2021 年 6 月 1 日。このページの最終更新:2026 年 10 月 14 日。