01山と谷
いちばん多かった年は、133.4 万トン。
釧路市の記録は、1949 年(昭和 24 年)から始まります。この年は 6 月から 12 月までの数字で、水揚げは 34,008 トンでした。翌 1950 年は、一年で 37,765 トンです。
水揚げは、遠い北の海へ出る漁が盛んになった昭和 40 年ごろから大きく伸びます。1969 年に 52.4 万トンとなり、釧路港はこの年から 9 年続けて水揚げ日本一になりました。1977 年には 89.0 万トンに達しています。
1977 年、ソ連やアメリカなどが、沿岸から 200 カイリの海で外国の船が漁をすることを制限しました。翌 1978 年の水揚げは 65.3 万トンに減ります。ただ、釧路の近くの海でイワシが大量に獲れるようになり、1979 年には 72.7 万トンへ戻りました。1983 年に 112.0 万トン、1987 年には記録の中でいちばん多い 133.4 万トンとなります。
1992 年、水揚げの大部分を占めていたイワシが急に獲れなくなり、水揚げは前の年の 79.2 万トンから 38.4 万トンへ、半分以下になりました。それから 2025 年までの 33 年間は、ずっと 10 万トンから 30 万トンのあいだです。1960 年より後でいちばん少なかったのは 2007 年の 10.8 万トンでした。
02量と金額
いちばん量が多かった年は、金額がいちばんの年ではない。
水揚げの金額がいちばん大きかったのは、数量が最高だった 1987 年ではなく、その 10 年前の 1977 年です。1977 年は 89.0 万トンで 881.8 億円。1987 年は 133.4 万トンで 528.9 億円でした。量は 1.5 倍なのに、金額は 6 割ほどです。
1 キログラムあたりに直すと、1977 年は 99 円、1987 年は 40 円になります。何が獲れたかで、同じ 1 トンの値打ちが変わります。
| 年 | 数量(万トン) | 金額(億円) | 1 kg あたり(円) |
|---|---|---|---|
| 1969 年水揚げ日本一の最初の年 | 52.4 | 244.2 | 47 |
| 1977 年金額がいちばん大きかった年 | 89.0 | 881.8 | 99 |
| 1978 年200 カイリの翌年 | 65.3 | 603.2 | 92 |
| 1987 年数量がいちばん多かった年 | 133.4 | 528.9 | 40 |
| 1992 年イワシが急に獲れなくなった年 | 38.4 | 483.0 | 126 |
| 2007 年1960 年より後でいちばん少なかった年 | 10.8 | 127.2 | 118 |
| 2023 年32 年ぶりの日本一 | 18.9 | 143.2 | 76 |
| 2025 年いちばん新しい年 | 13.1 | 94.4 | 72 |
金額は、その年の金額のままです。物の値段の移り変わりは直していません。
03いま
2025 年は、8 割がイワシ。
2025 年(令和 7 年)の水揚げは 130,577 トン、金額は 94.4 億円でした。釧路市の概況によると、全国の順位は数量で 2 位、金額で 16 位です。2023 年と 2024 年は、数量で 2 年続けて 1 位でした。
魚の種類で見ると、イワシが 105,557 トンで、全体の 80.8% を占めます。続いてスケトウダラが 12,640 トン、マダラが 8,085 トン、サンマが 1,939 トンです。
金額で見ると、並びが変わります。マダラは数量では全体の 6.2% ですが、金額では 24.8 億円で、全体の 26.3% を占めます。1 キログラムあたりは、イワシが 41 円、マダラが 306 円です。
- 水揚げは 1987 年の 133.4 万トンが最高。1992 年にイワシが獲れなくなり、半分以下になった。
- 1993 年からの 33 年間は、10 万トンから 30 万トンのあいだ。
- 金額の最高は 1977 年の 881.8 億円。量の最高の年とは 10 年ずれている。
- 2025 年は、数量の 80.8% がイワシ。金額では、マダラが 26.3% を占める。
数字の出どころ:釧路市「釧路市の水産」(統計資料)のうち、令和 7 年の概況と、市場取扱高及び推移。経緯は、釧路市のページ「水産業の歴史」「水揚げ日本一 釧路港」。数量と金額は、釧路港の市場で取り扱われたものです。このページの最終更新:2026 年 10 月 14 日。