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釧路と根室の牛乳は、全国の 18%。

畑の 9 割が牧草で、農業のお金の 9 割が牛。北海道開発局の資料で、この土地の酪農の大きさを読みます。

01土地

畑の 89% が、牧草のための土地。

ここで読むのは、北海道開発局の釧路開発建設部がまとめた資料です。釧路地方と根室地方を合わせて「釧根(せんこん)地域」と呼び、その農業のあらましを書いています。数字は、二つの地方を合わせたものです。

資料は、まず気候から始めます。8 月の釧路の平均気温は 18.2 度で、東京の 26.9 度より約 9 度低い。土は、摩周岳や阿寒岳から来た火山性の土が 8 割を占めます。

この涼しさが牧草を育てるのに合っていたため、農業は牛を中心とするものへ切り替わりました。いまは、耕地の 89% が牧草だけを作る土地です。耕地は全部で約 20 万ヘクタール。北海道全体の 19% にあたります。

02牛乳

全国の牛乳の 18% が、ここから出ている。

農業の産出額は、令和 4 年の推計で 1,951 億円。このうち乳用牛が 1,715 億円で、88% を占めます。資料は、この地域の農業を「酪農に特化」と書いています。

生乳の量は 139 万トンです。北海道の 32%、全国の 18% にあたります。全国の合計は 753 万トンなので、国内の牛乳のおよそ 5.5 本に 1 本が、釧路と根室の牛から出ている計算になります。

北海道の中での割合を地方ごとに見ると、根室地方が 19.9%、釧路地方が 12.4% です(令和 4 年、ホクレンが集めた乳の量)。搾った乳は、2 日に 1 回、それぞれの農家から集められます。

03人

働く人は、30 年で半分になった。

乳用牛を飼う農家は、2020 年に 1,911 戸でした。北海道全体の 34% です。1 戸あたりの牛は 155 頭、耕地は 104 ヘクタール。牛の数は、北海道のほかの地域の 1.1 倍です。

農家の数が減るなかで、残った農家が土地と牛を引き継ぎ、1 戸あたりの大きさが広がってきました。

05,00010,0001990 年 13,070 人199013,0701995 年 11,099 人19952000 年 10,059 人20002005 年 9,074 人20052010 年 7,807 人20102015 年 6,872 人20152020 年 6,504 人20206,504人
釧路・根室地域の、農業で働く人の数(人)。農林業センサス。1990 年から 5 年ごと。

農業で働く人は、1990 年の 13,070 人から、2020 年には 6,504 人になりました。30 年でおよそ半分です。60 歳以上の割合は、27.1% から 38.5% へ上がっています。

人が減るぶんを、仕事の分け方で補う動きも書かれています。農作業を引き受ける組織(コントラクター)が 52、えさをまとめて作って配る施設(TMR センター)が 25、農業の法人が 412 あります。資料は、TMR センターを「牛の給食センター」と説明しています。

牧草の刈り取りは年に 2 回です。一番草が 6 月の半ばから 7 月の半ば、二番草が 8 月の半ばから 9 月の半ば。晴れの日が続くときに集中して行うため、この時期が農家のいちばん忙しい時期になります。

新しく酪農を始める人については、資料はこう書いています。始めるときに相当の元手が要るので、受け入れる仕組みを厚くすることが求められている、と。

ここまでで言えること
  • 釧路・根室地域の耕地の 89% は、牧草だけを作る土地。
  • 農業の産出額 1,951 億円のうち、88% が乳用牛。
  • 生乳は 139 万トン。全国の 18%。
  • 農業で働く人は、30 年で 13,070 人から 6,504 人になった。

出どころ:国土交通省 北海道開発局 釧路開発建設部の資料「釧根地域の農業概要」。数字は釧路地方と根室地方を合わせたもので、資料に書かれているままです。このページの最終更新:2026 年 10 月 14 日。